【イキマネコラムvol.10】女性の「ほんのちょっと」のお願いごとは曲者!?

[公開日] [最終更新日]2019/09/27

【イキマネコラムvol.10】女性の「ほんのちょっと」のお願いごとは曲者

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、主婦力プロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




飲食店のレジでこんな光景を見かけたことはありませんか?

昨日で期限が切れてしまったクーポン券を出してきたおば様に、若いバイト君が「昨日までなので使えません」と言うと、平気な顔をして「あら?そうなの?気づかなかったわ」などと答えている。

 

この場合、おば様には2種類の人がいて、本当に気付かずに出してしまった人と、実は気づいていたけど万が一見逃されればラッキーと「ダメ元」で出している人がいます。

この「ダメ元」は女性にはよくある特性です。年齢が上がるにつれて隠さなくなるので「おば様=図々しい」という図式になりますが、実は年齢に関係なく誰でも持っています。

 

例えば、会社で決められたルールを「ほんのちょっとだから許して、お願い」みたいなことありませんか?ルールを大きく逸脱することは怖くてやりませんが、この「ほんのちょっと」はよくあることで、しかもこれが曲者です。

「ほんのちょっと」だからと一度許すと、また次も「ほんのちょっと」、その次も「ほんのちょっと」で、どんどん傷口が広がり、結局はルール大きく逸脱してしまうことになりかねません。

 

「今回はダメ」は通じません。

むしろ「この間はいいと言ったじゃないですか」と反論されてしまいます。

これを阻止するためには、一番最初の「ほんのちょっと」に対して明確にNGを出すことが大切なのです。

 

女性のお願いごとは、「ダメ元」とわかっていて言ってくることがあります。多分ダメだろうけど、念のため聞いてみよう、上手くいけばラッキー、ぐらいで。

以前「女性には二言も三言もある」とお伝えしたのと実は同じ構造です。

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ところが、お願いされたあなたは、「よくよく考えた上で言っているのだろう」とか「そんな小さなことでグダグダいうなんて器量が小さいと思われるのではないか」などと気を遣って、「まぁ今回だけなら」とつい許してしまう、なんてことありませんか?

女性の側は、ダメ元だったのにうまくいって儲けものと思いながらも、あなたに感謝するどころか、逆にビシっと言えない器量の小ささを感じたりします。なので、次もまたダメ元を押し付けてくるのです。

 

女性の「お願い」は、鵜呑みにせずにダメ元で言っていないかどうかを最初にしっかり見抜くことが大事です。そして無理なことは明確に無理と言いましょう。

また、それがフェアであることが重要で、頼んできた人やタイミングによって回答が変わることは、信頼をなくすことになりますのでご注意ください。

お願いしてきたのを断るのは可哀そう、そんな心遣いは無用です。むしろ「ちゃんとルールを守る信頼に足る人」だと尊敬の念が増す方が大きいです。

 

結局のところ、女性だからと特別なことを考えずに、普通に接することが鉄則ということなんです。

そう考えれば難しいことはないですよね?

 

 

このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

 




<阿部博美・プロフィール>

阿部博美株式会社オフィスat 専務取締役/主婦力プロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。
大卒後人材派遣業に携わり、マスコミ・イベント業界を中心にした派遣の営業・マネジメント・教育を経験。登録のために面接した女性の数は数千人を越え、適材適所と女性のマネジメント術を身につける。社内異動によりマスコミの広告営業を経て、2003年女性視点に焦点を当てたマーケティング会社に転職。その後独立を経て2014年に株式会社オフィスatを福岡市で共同創業。マーケティングを切り口としながら、企業×女性×社会の三方よしをテーマに事業展開を行っている。2012年NPO法人ママワーク研究所設立メンバー。「女性と仕事」が一貫したテーマ。