【イキマネコラムvol.4】女性に仕事を依頼するときには「〇〇」を省かないこと

[公開日] [最終更新日]2020/01/09

【イキマネコラムvol.4】

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、主婦力プロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




前回は、女性部下にお悩みの方に「イルカ型リーダーシップ」の話をしました。

🔗【イキマネコラムvol.3】「部下が全員女性。仕事をする上で苦労している」という経営者の悩み

 

そして、今回はもうひとつ重要だと思うことをお伝えします。

それは、仕事を依頼するときに、その仕事がどんな役割を持ち、どんな意味があるのかの「イメージを沸かせる説明」を省かないということです。

 

女性は「自分ゴト化」しないと前に進めない生き物です。自分の腹落ちしない業務をいくら命令されても、なかなか思うように動いてくれません。

それが誰の役に立つのか、どんなところに貢献するのか、それを知ることが自分の存在価値にもつながり、仕事の最大のモチベーション理由になります。

 

それから、女性は仕事の内容(コト)の好き嫌いや大小・重要性などよりも、誰かの役に立つなど「ヒト」に重きを置いて仕事をする傾向が強いです。

信頼する上司のためとか、あのお客様の笑顔のためなら、イヤな仕事も頑張れるのです。

 

女性部下を前についつい面倒になり、「君はあれこれ考えずにサッサとこの業務をやれ」などと言ってしまったら、もう大変です。

「自分の気持ち」を置いてけぼりにされるということは、自分をないがしろにされていると感じ、信頼感を一気に失います。

上司の役に立ちたいと思っていた気持ちは一気に冷め、その後の仕事は一切うまくいかなくなるでしょう。自分の気持ちに正直なところが、良くも悪くも女性の特徴です。

 

また、これは女性に限ったことではありませんが、人は期待されればそれに応えようとするものです。

説明を省くということは、自分は期待されていないのだということを女性は敏感に感じ取ります。

そんな上司の依頼する仕事は、可もなく不可もなく、怒られない程度にこなしておけばいいだろうと考えます。こんなことが続けば、それは企業にとっても大きな損失です。

【イキマネコラムvol.4】
 

私は、日頃多くの女性たちと仕事をしていますが、上記のことをいつも心がけています。

そうすると大抵の場合、こちらが頼んだわけでもない気配りだったり、気づかなかった部分のアイディアをくれたりと、期待以上の高いクオリティで仕事をしてくれます。

 

男性部下に命令することに慣れている方にとっては、自分の感情で動く女性は許しがたいことでしょう。

でも、彼女たちが主観的視点で動くことで、これまでの客観的視点だけでは見えてこなかったことの発見があるかも知れません。これまでの当たり前が、そうではなかったと気づくこともあるかも知れません。

 

多様性とはそういうことだと思います。これまでのやり方に縛られず、新しい視点を楽しむ余裕を持ってください。

一見まどろっこしいことも、慣れれば大したことはありませんから、ぜひお試しください。信頼さえ勝ち得れば、ホントに女性たちは真面目に働いてくれますから。

 

 

このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

 




<阿部博美・プロフィール>

阿部博美
株式会社オフィスat 専務取締役/主婦力プロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。

自称「女ゴコロ翻訳家」。男女の本能からくる意識や行動の違いを、様々な具体的場面に落とし込み、お互いの理解を深め相乗効果を上げることを目指す。企業活動の中では、女性客の本音を翻訳しマーケティング設計に繋げ、組織の中では、お互いの強みを活かし合える風土づくりに繋げている。
現在、女性目線を専門とするマーケティング会社を経営。商品やサービスについてはもちろん、近年は採用ブランディングや女性活躍推進の相談を多く受けている。それらの中で、女性社員や外部の主婦など、女性チームをマネジメントする場も多い。新卒から15年間携わった人材派遣業界での女性マネジメントや、派遣先企業と派遣スタッフとの間での翻訳経験が非常に役立っている。