【イキマネコラムvol.1】「私は間違っているの?」男女の思考の違いから生じる仕事上の違和感

[公開日] [最終更新日]2019/05/13

『イキマネ』とは、女性が「イキイキ」「活きる」マネジメントのこと。
組織の中で女性本来の良さが発揮できるマネジメントを目指すこの手法について、主婦力プロデューサーであり、株式会社オフィスat 専務取締役の阿部博美氏による連載記事を配信します。
(※)このコラムでは、イクボスを推進するプロジェクトメンバーによる寄稿記事を配信しています(記事一覧)。

 




突然ですが、ここで問題です。

道に迷ったとき、あなたならどう行動しますか?

A.何とか自力で正解を見つけようとする
B.近くのコンビニに行って道を聞く

実は、Aは男性、Bは女性が選択することが圧倒的に多いのです。

これは、男性の方が一人でも生き抜いて行こうとする力が強いとも取れますし、女性の方が変なプライドを持たずに他人の助言を受ける柔軟性があるとも言えます。そこには良し悪しではなく、違いがあるだけです。



これを職場に置き換えてみたとき、女性部下を前にして

「何でもすぐに質問してきて、もう少し自分の頭で考えたらどうなんだ」

とイラッとしたことはありませんか?



Aのタイプの人ならそう思いがちです。

でも、相手が自分とは違うBのタイプだと気付けば

「やる気があるからこそ積極的に質問しているんだな」

と受け取め方も変わってくると思います。

このように、男女の思考の違いから行動パターンが違ってくることは多々あります。でも、組織においてマイノリティになりがちな女性の行動パターンは、違いではなく「間違い」と捉えられがちです。



実際に私自身も、そのからくりに気づかず、自分の能力に自信が持てない時期がありました。

会社員時代、同僚も上司もほんとんどが男性のチームの中、自分の意見との違いに違和感があっても、それは自分が劣っているせいではないかと考えていたからです。皆の思考についていけない自分が悪いのだと。彼らと同化することがビジネスルールだと思っていました。



そんな私が「男女の思考の違い」に気づいたのは、マーケティングの本がきっかけでした。

仕事の様々な場面で感じる違和感の原因が、自分の知識不足ではないかと思い、もっと勉強しなければと本屋に行った時のこと。たまたま手に取った本で、私の違和感の原因が男女の違いから来ていることを知ったのです。



そこからは、これまでの疑問が次々と解けて行きました。上司と意見が食い違い言い争いになったこと、男性同僚たちとのモチベーションの違い、クライアントとの意思疎通の難しさなど。

そしてもうひとつ、以前担当していた派遣業務で、知らず知らずのうちに数千人の女性たちを上手にマネジメントしていたことにも気づきました。派遣先の男性管理者たちに、「こんな風な声掛けをしてくれ」などと指南していたことも思い出しました。

この時から15年超、男女の違いについて絶えず研究し続けてきました。机上だけではなく、マーケティングやマネジメントの現場で実践を重ね、常に検証ながらブラッシュアップしています。



このコラムでは、組織の中で起きがちなミスコミュニケーションを軸に、様々なポイントやコツをお伝えします。ぜひ違いを知って、新しい視点を楽しんでみてください。

そして、女性たちが存分に能力を発揮でき頼もしい戦力となることで、力強い組織となるためのサポートとなればと思います。

ちなみにこのテーマのセミナーをすると、感想で必ず「妻のことが理解できました」と言われます。使い方はご自由に。




 

<阿部博美・プロフィール>

阿部博美株式会社オフィスat 専務取締役/主婦力プロデューサー。産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。
大卒後人材派遣業に携わり、マスコミ・イベント業界を中心にした派遣の営業・マネジメント・教育を経験。登録のために面接した女性の数は数千人を越え、適材適所と女性のマネジメント術を身につける。社内異動によりマスコミの広告営業を経て、2003年女性視点に焦点を当てたマーケティング会社に転職。その後独立を経て2014年に株式会社オフィスatを福岡市で共同創業。マーケティングを切り口としながら、企業×女性×社会の三方よしをテーマに事業展開を行っている。2012年NPO法人ママワーク研究所設立メンバー。「女性と仕事」が一貫したテーマ。